台北で仕事中です。いろいろあって、1泊延泊しなければならなく
ましたが、今回やらなければいけなかったことは殆ど完了しました。
というころで、このブログも台北新会社の事務所で投稿しています。
約1週間前に総務省が新しい東経110度CS放送のHDチャンネル放送事業者
(法律上は高精細度テレビジョン放送の衛星基幹放送事業者)の認定を
発表しました。
総務省の報道発表資料
認定されてお喜びの事業者さん、残念ながら認定されず涙を飲んだ事業者さん
悲喜こもごもかと思います。
それにしても今回ほど新規参入の事業者さん、チャンネルさんが少ないのも
大変珍しいですね。ハイビジョンにいたっては新規ゼロですよ。
ここまで一部の既得権益者に国民の資源たる周波数を割り当てるって
事前にパブコメで意見は求めたんでしょうけど、そんなんでいいのかなと思いますね。
それともCSの周波数なんてどうでもいいってことですか?
総務省も新規参入はもういいや、というところなんですかね。
囲碁将棋チャンネルとディズニージュニア(仮称)くらいしか
ないですね。その両チャンネル、教育番組も放送するらしいのですが、
一体どういう番組なんでしょうね(苦笑)
また、囲碁将棋チャンネルは3.2スロットでどんな絵作りするんでしょうかね。
ほとんど静止画ですか?囲碁将棋の盤面だけならいいかもしれませんが
教育番組も静止画ですか?(笑)
加えて、今回ちょっと不可思議なところがあります。
発表資料では「多くの申請があり、割り当てる周波数を超えたため比較審査を
実施した」とあり、その詳細な比較表が公表されているものの、その比較審査
の土俵に上れなかった、すなわち「絶対審査で落選した」事業者さん、チャンネル
があるというのです。
業界内で飛び交っている情報としては次のチャンネルだそうです。
(1)AT-X
(2)AXN
(3)ザ・シネマ
(4)チャンネルNECO
人気チャンネルばかりじゃないですか。認定されたチャンネルよりも
明らかに視聴需要高そうなチャンネルもありますね!(笑)
これらのチャンネルは絶対審査でその難解な「マスメディア集中排除原則」の
規定によるらしいです。ということはこれらの事業者さんそのものよりも
株主、出資比率、役員の兼任で問題があった、というわけですね。
これらの事業者の株主、役員構成を洗い出せば、総務省がどういった基準で
審査したか判明しますが・・・ちょっと私のよく知っている会社がものすごく
絡んでいて「ちょっとなんだかなぁ、事前に正確に全体と個別の構成をきちんと
把握していれば調整できたんじゃないの?」と思ってしまいます。
また、この難解な規則にも対峙したことがありますが、役員の兼務については
本当に常勤・非常勤を厳密にチェックしているかいささか疑問です。
どうこういう立場にはないですが、禍根にならないよう整理して、誤りを犯した
ところは素直に非を認めないといけないでしょう。